2025.11.28
令和7年度 高校生手づくり絵本コンクール 審査結果発表
応募総数143点の中から、次の方々の入賞が決定しました!
絵本作家のはやしますみ先生の一言も添えて発表いたします!
【最優秀賞】(図書カード3万円)
石田 くらし さん(東京都立神代高等学校2年生)
『おやつをつくろ!』
たぶんみんな一度は考える「雲を食べてみたい」という発想を、透明感のあるリアルな描写で表現した素晴らしい作品です。
思いつきにとどまらず、空の美しさと空想が溶けあうような心地よい世界が丁寧につくられていました。
この作品をさらに磨くなら、始まりと終わりの部屋のデザインや「おやつをつくろ!」というタイトルが、表現したい空気に合っているかを見つめ直し、世界観全体をより細やかに整えていくと、いっそう魅力が深まると感じました。(はやしますみ先生)

【優秀賞】(図書カード1万円)
竹若 麻衣さん(滋賀県立国際情報高等学校1年生)
『ふゆのおもいで』
一瞬を捉えて描こうとする姿勢や、自然への畏怖を表現しようとする意欲に好感が持てました。「描きたいものがある」というのは、とても幸せなことですね。
これからも、さまざまな本を読み、いろいろな視点に触れながら、作者自身の考えや感じ方を育てていってほしいと思います。
カモシカの毛の流れが丁寧に描かれていて、大変感心しました。(はやしますみ先生)

中山 凛華さん(滋賀県立大津高等学校3年生)
『もふりんのケーキづくり』
シンプルなストーリーの中に、食べものや買いもの、不思議なくだものなど、わくわくする要素が詰まった作品でした。
「生クリームは買わなかったのかな?」「たくさんイチゴが売っていたのに、どうして1粒だけ買ったのかな?」といったように、お話をつくるときに自分へ問いかける時間を持つと、物語にさらに厚みが生まれます。
これからも創作を楽しんで、ぜひがんばってくださいね!(はやしますみ先生)

【佳作】(図書カード5千円)
大野 果凛さん(学校法人松本学園 広島桜が丘高等学校2年生)
『りすのぽっけとふしぎなどんぐり』
ストーリー作りにしっかりとチャレンジされていて、とても良いなと感じました。
これからも思いついたことを自由にふくらませて、物語づくりを楽しんでくださいね。(はやしますみ先生)

礒田 柚瞳さん(滋賀短期大学附属高等学校3年生)
『えがおであいさつ』
「遊びの中で学ぶ」という明確な意図が示されており、仕掛けに工夫が見られる作品でした。
今後も、目的と表現をより深く結びつけながら、しかけ絵本の可能性を広げていってください。(はやしますみ先生)

入賞されたみなさま、おめでとうございます。
また、応募いただいた高校生のみなさま、素敵な作品をお届けいただき、ありがとうございました。
今年度も、滋賀県内だけでなく、東京、静岡、京都、兵庫、広島など、全国からの応募をいただきました。
審査員を務めてくださった絵本作家のはやしますみ先生から、以下の通り総評をいただいております。
物語を最後まで形にすることは簡単ではありません。映画やマンガの模倣ではなく、自分自身の中から生まれた感情や風景をつかまえてストーリーにするには、大きなエネルギーが必要です。
今回の審査では、その“自分の言葉で語ろうとする姿勢”が感じられる作品を高く評価しました。
絵本は、“ページをめくる楽しさ”や“リズム”を意識すると、物語の魅力がぐっと引き立ちます。
ぜひこれからも、自分の感じたことや見た世界をていねいに拾い上げながら、絵本だからこそできる表現に挑戦していってください。
来年度も、高校生のみなさまから多くの作品が届くことを心よりお待ちしております。
ふるってご応募ください。
なお、入賞作品は、作者の許可を得て、12/1(月)から12/19(金)の期間、下記の通り展示を致します。今年度は滋賀銀行様にもご協力をいただき、学外展示もさせていただきます。入賞作品それぞれの世界観を感じていただければと願っております。
〇 滋賀短期大学図書館
12/1(月)から12/5(金)、12/13(土)、12/15(月)から12/19(金)
開館時間:8:30~17:00。
ただし、12/5(金)は12:00まで、12/13(土)はオープンキャンパス開催時間中の展示。
〇 滋賀銀行膳所駅前支店ロビー 12/8(月)から12/12(金)
営業時間内(9:00~15:00)の展示。
(入賞作品の返送はこれらの展示終了後となります)
発信:滋賀短期大学図書館