2020.12.07

食健康コース「地域伝統食実習」のご紹介~コビル~

滋賀短期大学独自の授業「地域伝統食実習」をご紹介します。

第12回の授業では「コビル」というテーマの実習を行いました!
メニューはこのようになっています
・ふな焼き
・ういろう
・いもつぶし
・幸福豆(こふくまめ)
・かす汁
・かぶの酢の物











今回のテーマ「コビル」、耳にされたことはありますか?
「コビル」とは、日本に引き継がれてきた食文化のひとつ。

農作業の合間、食事と食事の間にお腹を満たすための簡単なおやつを「コビル」といいます。
漢字では「小昼」と表現します。

ふな焼きやいもつぶしや幸福豆…どれも簡単にできて腹持ちの良いものばかり。
農作業ではとっても体力を使うので、休憩時間にエネルギーになる炭水化物を補給して作業する力を蓄えていたのでしょうね。
また、簡単で腹持ちがよいばかりではなく、それぞれの料理には食材を活かす様々な工夫が詰まっています。
例えば「いもつぶし」は、里芋と一緒に炊いて潰すことで程よい粘りと甘味が加わり、欠けてしまったくず米や古米でも
おいしくいただくことができるようになっています。

 










手間なし、味よし、腹持ちよし
おまけに食材の無駄もなし。

またまた伝統食に込められた知恵を学ぶことができましたね!

ふな焼き・幸福豆などの料理は見たことも聞いたこともない学生が多かったようで
「味も見た目もこんな風になるんだ!」
「ふな焼きには絶対ふな寿しを使うと思ってた!」
「素朴ですごくおいしい!」
と完成した料理を食べて驚いていました。
                            生活学科実習準備室